先日差圧感応式給気口の掃除と結露の話をしましたが、今回は位置についての話しをしたいと思います。
私の住む地域は北海道の中でも寒い地域です。
札幌からはそんなに遠くないのですが、冬場の最低気温は10度以上の差があります。
建築計画中、ロスガードを通して入ってくる外気は地中を通したり室内の空気と熱交換されて入ってくるのでそんなに冷たくはないのですが、キッチンやトイレ、お風呂の換気扇を使ったときに入ってくる差圧感応式給気口から入ってくる空気は、外の非常に冷たい外気が直接入ってくるのでかなり気にしていました。
我が家の差圧感応式給気口はここに付いています。
大体どの家もキッチンの近く、冷蔵庫の上あたりに付くことが多いみたいですね。
この給気口から入ってくる冷気をできるだけ防げるように、間取り含めて設計時に色々考えました。
もちろん、この給気口を中心に家を考えたわけではないので、できるだけ配慮したという感じですが、今回はこの差圧感応式給気口の位置について記事にしてみたいと思います。
差圧感応式換気口と換気扇の位置関係
以前住んでいたアパートは、普通の第3種換気でした。
住宅用ではもっとも一般的な24時間換気システムかと思います。
排気を機械で行って、各部屋に設けた給気口から自然に空気を取り入れるというものです。
しかし、北海道のしかも寒い地域に住んでいる私としては、この外から入ってくる自然給気がすっごく寒かったのです。
いくら暖房をつけても-20℃前後の外気が直接入り込んでくるので給気口の近くは寒い寒い((((;゚Д゚)))))))
各部屋に氷点下の冷風がでてくるエアコンが常に付いているような状況なので、暖房は全力で頑張ることになり電気代も馬鹿になりません。
本当はダメなんですが、あまりに寒いので夜間は24時間換気を弱めて、使わない部屋以外の給気口を閉じてしまっていました。
排気だけ動かして給気量が足りなかったりすると玄関ドアが開かなくなったり、トイレが逆流したりと大変なことになるので全て閉めるわけにはいきません(⌒-⌒; )
それでも寒いので冬場の換気は最小限にしていました。
そういうこともあって、一条工務店の熱交換システムの付いたロスガードに強く惹かれたわけですが、それでも換気扇を使って室内の空気が吸い出されると差圧感応式給気口からは外気が直接入ってきます。
もちろん換気扇を回すと冷たい空気が入ってくるのは仕方がないとして、できるだけその空気を室内に入り込まないようにと考えました。
換気扇を一番回すのはキッチンでしょう。
次にお風呂かなと思います。
トイレはトイレに付いている脱臭機能が優秀なので、我が家ではほとんど換気扇を回すことはありません。
そこでキッチンやお風呂の換気扇を回したときに、できるだけ入ってきた冷たい空気が室内に入り込まないようにと間取りの工夫をしました。
その結果できあがったのが今の間取りです。
キッチンの換気扇とお風呂の換気扇の直線上の中心あたりに差圧感応式給気口が設置されています。
理想を言えば換気扇のすぐ近くに設置して、入ってきた冷たい空気をそのまま湿気や煙と一緒に吸い込んでもらうのがベストですが・・・
それでも極力冷たい空気の流入を防ぐためにこの位置関係になっています。
私の想定では冷たい空気の流れはこうなる予定です( ̄▽ ̄)
もちろん、全ての冷たい空気を直接吸い出せるわけではありませんし、思った通りの空気の流れになるとは思いませんが、お風呂やキッチンの換気扇を回しても、冷たい空気の流れをできるだけリビング側に通さないようにと考えました。
実際に換気扇を回すと冷蔵庫〜キッチンの給気口側あたりは冷たい空気を感じますが、それ以外の場所で冷たい空気を感じることは今のところありません。
またお風呂の換気扇を回すと、洗面所の給気口側は冷たい空気を感じますが、キッチンやリビング側に冷たい空気が流れてくることはあまり無いように感じます。
ほんの少しの違いかもしれませんが、寒いときは-20℃前後になる我が家のように、北海道でも寒い地域に建築する予定の方は、差圧感応式給気口とお風呂やキッチンの換気扇の位置関係を気にしても良いかもしれませんね( ´ ▽ ` )
札幌くらいならそこまで気にしなくても良いかもしれませんけどね。
これで光熱費が安くなるとは思っていませんが、換気扇を回したときに冷たい空気をリビングなどで感じなくなるのでこの位置関係には満足しています( ^ω^ )
あ、もちろん給気口の位置をお風呂とキッチンの中心にしたいからこの間取りにしたわけではなく、元々キッチンとお風呂は直線的な配置にしたいという思いがあったからこの間取りにしたわけで、給気口の位置だけで考えたわけではありません(⌒-⌒; )
コメント
こんにちは、とりです(・∀・)
旧宅のアパートは24時間換気システムはなく、ロスナイがついてましたが、使ったことなかったです。
冬はコスケさんと同じように、換気口を養生テープでふさいでました(笑)
-20℃の冷気が入ってくるなんて、恐ろしい世界ですね(((゜д゜;)))
冷凍庫並の冷たい冷気がどんどん…それは光熱費も上がりますよね~。
コスケさんの図面を見て、うちはキッチンの差圧感応式給気口の位置が結果的にベストだったようです☆
調理中の自分は寒いのですが、ダイニングやリビングにいかないようになっています。
一方お風呂の方は、どうなんだろう…
ドアを閉めて換気扇をつけると、どういう動きになるのでしょうかね(;´▽`A“
換気扇はやっぱりつけっぱなしにすると電気代上がるので、特に寒い地域では工夫が必要ですね(^^)
とりさん、コメントありがとうございます!
> 旧宅のアパートは24時間換気システムはなく、ロスナイがついてましたが、使ったことなかったです。
ロスナイって調べてみたら熱交換換気なんですね!
アパートに付いてるとは・・・、高級アパートですね( ̄▽ ̄)
> 冬はコスケさんと同じように、換気口を養生テープでふさいでました(笑)
あはは、やっぱり皆やりますか( ´ ▽ ` )
> コスケさんの図面を見て、うちはキッチンの差圧感応式給気口の位置が結果的にベストだったようです☆
> 調理中の自分は寒いのですが、ダイニングやリビングにいかないようになっています。
おぉ、うちももうちょいキッチン側に寄せられれば換気扇ガンガン回しても気にならなかったかもしれません・・・
> 一方お風呂の方は、どうなんだろう…
> ドアを閉めて換気扇をつけると、どういう動きになるのでしょうかね(;´▽`A“
換気扇つけたまま差圧感応式給気口から冷気をたどると、風の流れがわかったりします( ^ω^ )
かなり寒い日じゃないと分からないですけどね。
> 換気扇はやっぱりつけっぱなしにすると電気代上がるので、特に寒い地域では工夫が必要ですね(^^)
ですよね〜
室内循環型にすれば良かったかぁ〜なんて思っています(⌒-⌒; )
給気口は一条標準のVGK150SDFではなく、やはり寒冷地仕様・結露対策型のVGK150KSDFが使われているのでしょうか?
また、結露についてですが、パナソニックの自然給気口(差圧感応式)FY-DRV062-Wの説明には、以下のようなことが書かれています。
●室外温度-5℃以下で、室内温度20℃、室内相対湿度50%以上の条件下では結露が発生することがありますので布でふきとってください。
三菱の製品も同じことが書かれていましたので、仕方がないことなのかもしれませんね。
ただし、パナソニックの方には、以下の事も書かれていました。
●寒冷地には使用しないでください。
これはパネルに断熱材がなく、パネル表面が結露するためと思われます。
そういう意味では、ダンパーにも断熱材を付けるべきでしょうね。
伊藤@横浜さんコメントありがとうございます!
> 給気口は一条標準のVGK150SDFではなく、やはり寒冷地仕様・結露対策型のVGK150KSDFが使われているのでしょうか?
説明書はVGK150SDFでした・・・
寒冷地用があるのですね。
交換したいです!
> また、結露についてですが、パナソニックの自然給気口(差圧感応式)FY-DRV062-Wの説明には、以下のようなことが書かれています。
>
> ●室外温度-5℃以下で、室内温度20℃、室内相対湿度50%以上の条件下では結露が発生することがありますので布でふきとってください。
> 三菱の製品も同じことが書かれていましたので、仕方がないことなのかもしれませんね。
なるほど。
うちは外気温-15℃にもなるので、相対湿度はかなり低めですが結露は致し方ないですね。
とはいえ、布でこまめに拭き取れるような場所ではないのですが・・・(ノД`)
こんなに結露するなら手の届く位置が良かったかなぁ〜と思いました。
> ただし、パナソニックの方には、以下の事も書かれていました。
>
> ●寒冷地には使用しないでください。
>
> これはパネルに断熱材がなく、パネル表面が結露するためと思われます。
> そういう意味では、ダンパーにも断熱材を付けるべきでしょうね。
なるほど。
一条標準品は寒冷地大丈夫なのでしょうか・・・