大量発生したチャタテムシの恐怖と我が家での駆除・対策方法

押し入れのチャタテムシ 虫・害獣対策

今回は私たち夫婦が引っ越しを考えるきっかけになった出来事でもあるチャタテムシの恐怖とその対策についてお話しします。

そもそもチャタテムシという虫をご存知でしょうか?
体長1ミリ程度のよくみなきゃわからない小さな虫です。

2013年の夏に引っ越ししたての新築アパートでこの虫が大量発生しました。

フローリングのあちらこちらにこのチャタテムシがたくさんいて、数分ガムテープでペタペタするとこんな感じに大量にチャタテムシが張り付くのです。

チャタテムシ

実はこのチャタテムシ発生が引っ越しを考えるきっかけになったほど不快なものだったのですが、その時の恐怖や我が家で実施した対策などについて書いてみようと思います。

一応これでチャタテムシの発生は抑えられました。
もし、今まさにチャタテムシに悩まされている場合、何か参考にして貰えるかもしれません。

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チャタテムシが発生した時期

ずっと札幌に住んでいた私ですが、2013年の春に今住んでいる札幌近郊の市に越してきて新築アパートに住み始めたのですが、その年の夏この虫が大量発生しました。

色々対策をした結果、1年後の2014年の夏にはほぼ見かけることはなくなりましたが、また油断したらでてくるんじゃないかという恐怖は今でも心に刻み込まれています(ノД`)

このチャタテムシが発生して引っ越したいと思い始めたのがきっかけで、今の一条工務店で新築することになったのですが・・・、本当に家にいても落ち着かない、それくらいチャタテムシの精神的被害は酷いものでした。

妻はストレスで虫恐怖症に・・・、常にイライラして家にいたくないと繰り返しぼやいていましたし、家庭内もピリピリして休まりませんでした。

私も直接的な害はない虫のようですが、気持ち悪いし大量に体内に入ればアレルギーになるかもしれませんから、なんとかしたいという気持ちは妻と一緒です。

床にだって座ることもものを置くこともできません。
身体や鞄に虫がくっつきますからね。

とにかくそこら中にうごめいていて気持ちが悪いのです。

チャタテムシとの出会い

大量発生した当初これがどんな虫なのか、さっぱりわかりませんでした。

最初に見つけたのは妻が友人から借りてきた漫画です。
本を閉じた状態で横から見えるこの部分。

本の横面

ここに1匹、2匹1ミリくらいのち〜さな虫が動いていたのです。
基本虫嫌いの私はうわっ、虫だ!と妻に報告。

妻はそんなのたまにいるじゃん、みたいな反応でした。

そんなもんかと思ってとりあえずティッシュで退治して本をしまったんですが、他にもいないかその辺を探してみると・・・

この虫があちこちに蠢いているじゃありませんか!

私「ちょ、ちょっとあちこちにいるよ!」
妻「何騒いでるのさ・・・・・、ひぃ〜〜〜〜!」

という感じで、よく見ると部屋中どころか家中の床や押入れの中に生息していました。
これが私とチャタテムシとの出会いです(⌒-⌒; )

チャタテムシってどんな虫?

最初どんな虫かわからずダニの一種かな?とか色々調べました。
ネットで調べたところどうもチャタテムシのようです。

市にも相談してみてもらいましたが、どうやらチャタテムシで間違い無いとのことでした。
ちなみにこのチャタテムシですが、どの家にもいるみたいです。

ただあまりに小さいのでよくよくみなきゃ見つけることができない、それに普通はそんなに繁殖しないので、探してもそうそう出会うこともないそうですが、なんらかの理由で大量に繁殖することがあるとのこと。

ちなみに不快害虫というもので、基本的には人間に害はないとのことで一安心。

噛んだりもしませんし毒もなく、とにかく気持ち悪いという種類の虫なんですが、死骸とか吸い込んでも嫌ですし、この虫を捕食するダニが増えるということもあるので放置しておいていいというものでもないみたいですね。

チャタテムシは主にカビを好んで食べるとのことで、湿度が高いとさらに元気になり繁殖してしまうようなので気をつけなきゃいけません。

夏に湿気がひどくて家のどこかにカビが生えてきたなんて状況だと、まさにチャタテムシにとっては餌も豊富で繁殖にも適した条件ということで大量発生という事態に。

本とかダンボール、木材、そばがらや玄米、小麦粉など粉類などにも繁殖するみたいで、そういえば実家で小麦粉の中にこの虫が大量にいたのをその時思い出しました。(⌒-⌒; )

市からは駆除の専門家紹介しますよと言われましたが、お金もかかりそうだし賃貸だし、とりあえず自分たちでできることをしてみようということになって調べながら駆除と対策を手探りでやってみたのです。

ちなみにチャタテムシという名前は気持ち悪いので、妻と私の間では「チャッチー」や「チャチコ」と呼んで少しでも可愛らしくしてみたのですが・・・やっぱり気持ち悪いですε-(´∀`; )

チャタテムシの生態

家から完全に排除するために注目すべきポイントがいくつかあります。
チャタテムシの習性や生態、特徴ですね。

これを抑えておくことでむやみやたらに戦うより対策が立てやすいです。

1,繁殖力が強い

繁殖力は非常に強く、半年間ほど生きるようですが、その間に1日1~2個、合計200個ほど卵を産むとのこと。

しかも卵は数日程度ですぐ孵るので、すごい勢いで増えます。

1匹だけでも放置すれば半年後には200匹どころか、生まれた新しいチャタテムシがさらに子供を産んでと増えて、爆発的な数になりますので、見えるのだけを退治しても意味がありません。

見える虫だけ薬剤で退治しても、ほぼ意味ないのです。

2,高温多湿を好む

比較的温度、湿度が高い環境を好むようです。
しかし低温になると活動を停止し、一定温度以下だと死滅するとのこと。

湿度も低いと活動が抑制され、繁殖力が落ちるようなので、チャタテムシの殲滅には低温低湿度が良さそうです。

薬では見えないチャタテムシを退治するのは不可能ですが、家全体の湿度を下げ温度が下がれば、繁殖力はほぼ無くなりますし、増えませんのでかなり有効な方法です。

3,カビや人のフケや皮脂、小麦粉やお好み焼き粉、お米などを好んで食べる

チャタテムシが繁殖するのには食料が必要ですが、以上のようなものを好んで食べるのでこれらを排除することで繁殖力を抑え殲滅に繋げることができると思います。

一切食料がない環境では生きていけませんからね。
カビを生やさないためにも低湿度にすべきですし、フケや皮脂などを残さないためにも掃除はしっかりやりたいです。

また、虫が付きそうな粉ものの食品やお米も、きっちり密閉して冷蔵庫に入れるなどの方法で低温で増えないチャタテムシの繁殖は防げます。

我が家はチャタテムシの発生源が分からない

チャタテムシの発生源がわかるのならそこをを叩きたかったのですが、あちこち調べたもののどこから発生しているのかわかりませんでした。

一般的に発生源として多いのは、放置された米袋や粉ものなんかのようですが、我が家ではその辺りからは発生していませんでした。

最初に発見したのは本ですが、そこが特別多いというわけでもなく、押し入れの中なども特別多い感じではなかったです。

家中満遍なくいる・・・そんな感じでした。
押し入れの中もこんな状態です。

押し入れのチャタテムシ

小さいので見えにくいですが、画像をクリックしてアップしてもらうと見えるポツポツしたのは全てチャタテムシですね。

フローリングの隙間なんかからも出てきていて、隙間に養生テープを貼って一晩おいておくと・・・

チャタテムシ

テープが虫だらけでしたorz
フローリングの隙間から大量に出てきているということです。

発生源はどうやら見えないところにあるか、家全体に巣くっているということなのでしょうか。

吹き抜けの設置されている電球の上なんかにもスゴい数のチャタテムシがいました。

電球の上のチャタテムシ

これだけあちこちに発生しているということは、どこか特定のものや場所からというよりは、家全体、床下や屋根裏からという可能性が高そうです。

大量発生したのは8月で、北海道といえど気温は高いですし、私の住む地域は比較的湿度が高くムシムシしていて、大量発生中の9月もこんな状態。

チャタテムシが繁殖しやすい湿度

室温25℃、湿度80%を越える状況で、チャタテムシの繁殖条件としては理想的です。
まさに虫の天国ですし、床下などでカビが生えていても不思議ではありませんから、食料も十分にあったのでしょう。

我が家で行ったチャタテムシ対策・退治方法

こうした生態や家の現状を踏まえて行った我が家の対策です。

まずはチャタテムシの食料になりそうなものを排除していきました。

ダンボール、粉もの、大量に集めた本や漫画なども泣く泣く処分です。
恐らく古い本に付いた皮脂などを食べているのか、紙を食べるのか分かりませんが、本にも付いてますからね。

古い木製の家具などにも住み着いていたのでそれらも処分。

木でできた机やカラーボックス、マンガ本を入れていたケースなども大量に入り込んでいたためすべえて処分しました(汗

まずは住み着いている場所を徹底的になくしていくわけです。
これだけでもかなりのチャタテムシを排除できます。

そして目に付くチャタテムシをざっくり退治するために、バルサンを1週間おきに3週連続で行いました。

1度で殲滅するのはまず無理です。

1週連続で行っても少し減ったねぇ程度で大きな効果があったのかは微妙ですが、それ以外にとりあえず目についたチャタテムシを毎日ガムテープで採取し、できるだけ数を減らしていきました。

1匹退治することで、将来の何千匹、何万匹の新たな脅威の発生を抑えることができます。

ただ、これはあくまで見えているチャタテムシなので、どうしても殲滅することはできません。
あくまで数を減らす、そのために行ったものです。

見えるものだけ退治しても多少減る程度でまだまだいます。

なので、これらの薬剤散布&住処や食料の処分と同時に、家中の湿度を下げ部屋を乾燥させ繁殖力を抑えることにしました。

北海道の賃貸なのでエアコンはありませんから、室温を下げることはできないです。

しかし、湿度を下げることで餌であるカビなどを抑制することもできますし、チャタテムシ自体の活動も抑制されると思います。

とりあえずヨドバシカメラで除湿器を2台購入。
フル稼働でこれで退治できるだろう!と思ったところ、問題が発生しました。

除湿機を稼働させると温風が出てくることを知らなかったのです。
外から湿気が入らないように窓を閉め切り、除湿機を2台稼働させると部屋の中は灼熱です(/ _ ; )

暑くて我慢できずに窓を開けると湿度が上がる。
除湿機で湿度を下げる作戦は失敗に終わりました。

しかし方向性は間違っていないはずです。
エアコンがなきゃダメだ・・・、この辺りから引っ越しを考えるようになりました。

チャタテムシ退治作戦は失敗したが気候が味方してくれた

エアコンがなければ根本的な対策は難しいと言うことで、結局バルサンを3週連続で使い、その後毎日ガムテープで駆除、粉類や米などはすべて冷蔵庫に入れ、ダンボールや木材もすべて処分。

当然ですが、毎日掃除も欠かさず行いました。
そして、チャタテムシが発生しそうなものをなくして冬になれば、いつかはいなくなるだろうとひたすら耐えました。

何度も対策をして数を減らし、チャタテムシと同棲生活を送っていましたが、徐々に寒くなるに従って彼らを目にする機会が減ってきました。

私の住む地域は真冬になると-20℃近くまで気温が下がります。

12月に入ると氷点下の時間も長くなるので、その時期になったら暖房を全てオフにして窓を開けて家の中の気温もグッとさげ、チャタテムシに対抗しました。

寒いと繁殖できなくなるようですからね。

1月になって暖房をガンガン使うと部屋がかなり乾燥し、湿度は20%前後にまで落ちます。
加湿器などは使わず、カビの抑制&チャタテムシを乾燥させて活動できないようにすることに。

チャタテムシはとにかく低温になると活動できないし、乾燥すると死んでしまうようなので、寒くするのは人間にも辛いので低湿度を心がけました。

この辺りから明らかに数は減ったようで、家の中で遭遇することがほとんどなくなりました。
地道に駆除して繁殖する数が減ってきたのと、餌場や発生源を処分したこと、それに湿度や気温が下がり繁殖力が弱まったためだと思います。

毎日100匹以上みかけガムテープで駆除していたと思いますが、1月には10匹いるかいないかという程度になり2月に入ると1日数匹、運が良い日は1日見かけないなんて日もあるほど。

あれだけいたチャタテムシはこうしていなくなったのです。

とはいえ、また繁殖するかもという恐怖はあったので、その翌年から引っ越し先を探し始めたのですが・・・、結局翌年の夏は見かけませんでしたので、殲滅に成功したのだと思います( ^ω^ )

勝利のポイント発生源になり得るものをばっさり処分したことと、湿度をグッと抑えたことかと思います。

うちの場合エアコンがなかったので、除湿器と冬の外気温を利用して室温や湿度をコントロールしましたが、室内にエアコンがあるのなら、北海道じゃなくても気温や湿度のコントロールは可能だと思います。

とにかく湿度を低く保つ、これだけ気を付けていればそうそう繁殖しません。

あとはしっかり掃除して埃などをためないことも重要でしょう。
埃に含まれている皮脂やフケはチャタテムシの餌になりますからね。

とにかく発生源の処分と、チャタテムシが繁殖しにくい環境を作って全滅するのを待つ、これが人間にできる最大の対抗策で、専門家でも無い限りこれしかないと思います。

見える虫だけ薬で退治しても、1匹残らず退治するのはムリですし、増える環境が整っていれば1匹でも残っていれば爆発的に増えますからね。

長い戦いでしたが、これをご覧になっている方もチャタテムシにはご注意ください。
今まさにあなたの家でチャンスがあれば繁殖しようと息を潜めているかもしれません( ̄▽ ̄)

虫・害獣対策
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一条工務店i-smartを建てたコスケの新築計画

コメント

  1. GB より:

    こんばんは。
    古い時期へのコメントで失礼します。

    私も現在この虫にやられてしまっていて対処中です。
    コロニーとカビ発生場所を一ヵ所づつ見つけたのですが
    もう家全体に居る感じで毎日3~5時間かけて出来るだけ絶対数を減らしつつ
    殺虫スプレーを巾木や動かせない家具の裏等に吹きかけています。
    フロアシート等で取っていますが一日500~1000ぐらい取れています。

    除湿を今週中に行おうと思っているのですが
    御宅の経験上、室温と湿度がどの程度になると少し減ってきたかな、等の参考値ってありますでしょうか?

    ちなみに、御宅では8・9月の発生から収束の2月までほぼ毎日100匹ぐらいは見えてるだけで取れていた感じでしょうか?

    害虫駆除のサイトなどを見ると湿度55%以下で、活動停止・死滅・孵化出来ない、等書いてありますが、実際どうなのかと思ってまして。。

    結構精神的に疲弊してきたので、何か簡単でもご参考になるご意見頂けると大変助かります。

    • コスケ より:

      お気持ちお察しいたします。
      妻もノイローゼ気味になるほどうちも大変でした。

      毎日100匹以上だったような・・・
      それくらいいたように思います。

      数えてませんが、数百は確実に毎日とっていたと思います。
      除湿なのですが、賃貸ということもありエアコンがなく除湿機2台使って除湿しました。
      冬になると地域の特徴もあってとても乾燥し、湿度は30%以下になります。
      そうなって徐々に減ってきたのを実感してきました。
      9月に大量発生して、明らかに減ってきたのは年が明けた位だったでしょうか。

      かなり前のことなのではっきり覚えていませんが、私が住む北海道では10月前半もしくは中旬から暖房を使うのですが、そうなると湿度は40%以下で安定します。
      そこから徐々に減っていった印象です。
      ほぼ見かけなくなったのが2月頃なので、10月後半くらいからそこまで日々徐々に、11月になると最近減ってきたね〜、12月これはこのままいなくなるので・・・、1月には探しても数匹〜数十匹程度に減っていったという感じです。
      2月には探しても見かけない日も多かったです。
      バルサンを使っても、いろんな殺虫剤を使っても明らかな効果は実感できませんでしたが、寒さと乾燥で確実に減りました。
      はっきり覚えてない部分もあり申し訳ないですが、エアコンや気候など味方につけると気にならないレベルまで減らせると思うので頑張ってください!

  2. GB より:

    ご返事ありがとうございます。

    ちなみに、湿度40~30で減ってきた感覚との事ですが
    その辺りの暖房使用時は室温は20~24度ぐらいあったでしょうか?

    室温と湿度の関係性を模索してます。

  3. GB より:

    ご返事ありがとうございます。

    チャタテムシからして寒い温度が解らなかったのですが参考にさせて頂きます。

    また、湿度は温度が高いと空気中の水分量が多くなると認識していたのですが
    夏と冬だと違うのかな、と、ちょっと認識不足でした。
    もっと冬になって乾燥する季節の中、暖房が使えたら良いのでしょうけど、今の時期はどうしたら良いのか迷ってしまいます。
    当方東京で、現在は気温22~26、湿度55~70ぐらいの気候です。
    (宅内は室温23度、湿度55~60で夏服だともう寒いですね)

    本日、1階に除湿機を1台置いて、ドライ運転で25度にしてますが、玄関前の湿度は55%、一番奥のカビが生えた所は60%で維持されてます。
    明日、もう1台を2階において、さらに進めようと思ってます。

    最後に、1つだけご質問なのですが、載せている画像のガムテープ?コロコロ?のムシは少し楕円形で大きく、押し入れの画像のは点の様に小さいですよね、親と孵化した子供の違いなんのかな、結構大きさって違いを感じましたか?

    • コスケ より:

      なるほど、相対湿度、いわゆる湿度は気温が高くなるほど低くなり気温が低くなるほど高くなりますね。
      結露などが良い例で、冷たい飲み物や冷たい窓に触れた空気が急激に冷やされ、湿度が100%を超えてあふれ出したのがあの水滴、結露なので、寒いほど湿度は高くなってしまいます。

      形の違いなんともいえないところですが、ガムテープは獲るときに押しつぶしたからかなと思っています。
      小さな虫なので、そっと触るくらいの力でも潰れてしまうので、おそらくその結果、ペタペタしていたガムテープのは楕円になっているのだと思います。
      弱く害のない虫なのですがやっかいな虫です・・・

  4. GB より:

    ご返事ありがとうございます。

    色々と参考になるご意見有難うございます。

    出来る限り除湿対策をして戦ってみたいと思います。