新築時に考えたい部屋の防音・遮音対策で効果が高いのは?

建築中に悩んだこと

こんにちは、コスケです( ̄▽ ̄)

今回は部屋の防音、遮音対策について考えてみたいと思います。
家の中でもこの部屋はできるだけ音を遮断したいという部屋があるんじゃないでしょうか。

特に寝室やなんかはリビングの音が入り込まないようにしたいと思っている方が多いかもしれません。

シアタールームを設けている方はその部屋から音が漏れないようにとか、私のように書斎は仕事や読書に集中したい場合は書斎に音を入れたくないと言うこともあると思います。

お金を掛けてガチガチの防音施工をするのがベストかもしれませんが、現実的には金銭的な面からも難しい場合があります。

そんなにお金を掛けてまですることじゃない、やりたいけど資金的に厳しい、私の場合はそんな理由からできるだけお金を掛けずに簡易的な防音施工をと考えたのです。

新築だからこそできる、計画時に考えた我が家の防音、遮音対策とその効果について今回は書いてみたいと思います( ´ ▽ ` )ノ

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新築時にできる防音対策

私が遮断したいと考えている音は主に会話、テレビの音、音楽です。

今は妻と二人暮らしですが、妻の友達が遊びに来たりして、私が書斎で読書や仕事をしているときは、1階のリビングでの会話はできるだけ聞こえない方が仕事に集中できます。

私は夜も仕事をしていることが多いので、妻が夜みているテレビの音も遮断したいです。

1階で妻がテレビを見ている音が書斎まで聞こえると、仕事も読書も集中できませんし、私は寝るのが早いのですが、リビングの音が寝室まで聞こえてくるのも嫌ですo(`ω´ )o

将来子供ができて、ある程度大きくなると友達を連れてきて大きな声で話したり、夜まで起きていてテレビを見たり音楽を聴いたりってことがあるかもしれません・・・

その時に書斎に音が入ってくると仕事や読書に集中できませんし、寝室に入ってくるとなかなか寝られなくてイライラするかもしれません(ノД`)

新築計画の段階からこれらのことは考えていて、寝室と書斎はできるだけ音が入り込まないようにと思っていたので、音を遮断できるように対策を3つ考えました。

その3つというのがこれです

  • 壁面床面グラスウール充填施工
  • 音が届きにくいように間取りを工夫する
  • ドアを多くつける

壁面床面グラスウール充填施工

一つは以前に実験した記事を書いた壁面にグラスウールを入れるというものです。

グラスウール充填の防音効果はどのくらい?音を出して計測してみた
どうも、コスケです( ´ ▽ ` )ノ 我が家の書斎は仕事や読書に集中できるように、できるだけ余計な音を通さないように考えて設計しました。 階段の吹き抜け部分から来る音を遮断できるようにドアを多く設置したり、吹き抜けの壁面からは...

上の記事を見てもらえばわかるのですが、正直壁面と床面のグラスウール充填施工は効果が感じられませんでした・・・

まぁ、グラスウールに関しては多少音が軽減されれば良いかなと思って、過度な期待はしていませんでしたが、思った以上に効果が無かったので残念です(>_<)

一番お金のかかった対策なんですけどね・・・
ちなみにトイレの壁面にも入っていますが、トイレの音もきっちり寝室にも書斎にも聞こえます( ̄▽ ̄)

水流す音だけじゃなく用を足している音まで聞こえちゃいますね。

まぁ、寝室も書斎も家族しかいないし、ここのトイレも家族しか使わないので良いのですが、お客さんが居るような場所のトイレの防音目的に、壁面にグラスウールを入れるというのはあまり効果的では無いと思います。

そもそも壁よりも扉からの音漏れが多いですからね・・・

音が届きにくいように間取りを工夫する

もう一つは間取りの工夫です。

主に防ぎたい音が発生しそうなリビングから寝室、書斎までの距離を長くしました。
仕切りのない距離が近ければ近いほど音は聞こえやすいです。

リビングが吹き抜けになっている場合、吹き抜けに面した場所は音が非常に入りやすくなってしまいます。

宿泊体験で泊まったi-smartはリビングが吹き抜けだったんですが、吹き抜けに面した部屋には、リビングのテレビの音がはっきり聞こえてきましたし、普通に1階リビングと吹き抜けに面した2階の部屋で会話ができるほどでした。

もちろんリビングで電話をする妻の会話も二階の部屋に筒抜けです(ノД`)

なので、我が家ではリビングに吹き抜けは作らず、階段の位置もリビングからずらしてそこに吹き抜けを、そして吹き抜けから書斎、寝室まである程度の距離を作ったのです。

リビング周りはこんな感じで、リビング内ではなく、少し話してオープンステア階段と吹き抜けがあります。

スクリーンショット 2015-06-30 8.19.45

2階の階段をあがったところ、吹き抜けの部分から、音を遮断したい寝室と書斎まではこんな感じで距離があります。

吹き抜けから書斎と寝室までの距離

将来音の発生源になりそうな子供部屋からも距離を離しています。
できるだけ音を遮断したい部屋を、音の発生源から遠ざけることで聞こえにくくしたかったのです。

ドアを多くつける

3つめの対策は扉を増やすことです。
距離をとってもその空間に何もなければやはり音は聞こえてきます。

吹き抜けの廊下などからドア1枚で寝室や書斎に入れるというのは普通だと思いますが、我が家の場合は書斎と寝室の入り口のドアの前にもう1枚ドアをつけています。

防音扉でも何でもありませんが、ドアを増やすことで少しでも音を防ぐというのが狙いです。
一条工務店の場合、普通の扉なら増やしてもお金はかかりませんからね!

リビングから階段吹き抜けに音が流れ、その後書斎や寝室に音が向かいますが、その前に一度扉に音を当てて音の力を弱めようという考えです。

また、ホールのドアは、将来音の発生源になりそうな子供部屋との間にもなるので、子供部屋からの音も弱める効果があるはずです。

こんな感じで書斎と寝室にはもちろん扉がありますが、青丸のホール手前にも一つ引き戸をつけてあります。

ホールの扉

で、実際に扉を増やすことの効果、音の発生源となりやすい場所を間取りで工夫して音が届きにくいようにする効果がどのくらいあるか実験してみました。

前回のグラスウールの実験の時と同じ条件で、使う音量測定アプリも同じです。

音楽を一階のリビングで大音量で流して、各場所の音量をiphoneのアプリで計測していくという方法で実験です。

所詮iphoneの無料アプリなので数値が正しいかはわかりませんが、比較にはなるかなと思うのと、私が聞いた感じも踏まえて各場所での音量測定をしました。

まず1階スピーカー前で計測したところ3回の平均97dBでした。

結構な音量で、近くてもまともに会話できません。
2階階段吹き抜け上、階段を上ってすぐの所です。

その位置の音量がこれくらい。

89dB
91dB
平均90dB

ここでもやっぱりうるさいです。

距離がある分多少音は軽減されていますが、普通の会話は難しいレベルでした。

ホール2中心部でドアを開けた状態でも計測しました。

75dB
79dB
平均77dB

吹き抜けから距離があるのと、洗濯室(洋室3)あたりで音が分散されるのか、かなりうるさい感じはなくなりマイルドな音質になっていて、音量自体も低くなっています。

それと、階段上からホールに向かって続く廊下を歩くと、180度角度を変えることになりますが、ここを曲がると一気に音量が減りました。

音は直進しますから、角度をつけてあげることでかなり音は減衰するみたいです。
それに音質が変わりました。

直接耳に刺さるような音が、180度角度を変えた時点で反射する音になったというか、マイルドな角のない音になりました。

これは想像していなかった効果で、音量が同じだったとしても、音がマイルドになる分耳障りな感じがなくなります。

ただ、なんとか普通に会話できるものの、読書しようとか仕事しようという気にはなれません。

次に書斎中心ですべてのドアを開いたまま計測しました。

結果がこれです。

69dB
67dB
67dB
平均67.6dB

発生源からさらに遠ざかり、ホール2で音が吸収されているのか、書斎に入るだけでかなり音が軽減します。

もうこのくらいなら普通に会話はできます。
でも、やはり読書とか仕事をするのならもう少し音を抑えたいですね。

んで、次にホール2のドアだけを閉めて書斎のドアを開けたまま中心部で計測しました。

その結果がこれです。

57dB
55dB
56dB
平均56dB

明らかに音量が減りました。
音質もかなりマイルドになり角がなくなった感じです。

集中して仕事をしたいのならちょっとうるさいですが、漫画を読むくらいなら気にならないレベルになりました。

人と会話するとしても、仕事の打ち合わせじゃ無い限りはそんなにきになりませんね。

最後にホールと書斎の2つのドアを閉めて計測です。

54dB
58dB
52dB
平均54.6dB

数値上はさっきのホールのドアだけ閉めるのと大差ないですね。
でも、体感的にはかなり違います。

はっきりわかる位音が減っていました。
ただ、音量が下がっているのはおそらく中高音部分で、その分、低音がはっきり聞こえるようになりました。

ボーカルの声が聞こえにくくなって、音楽のズン、ドン!っていうドラムとかベースの音がその分はっきり聞こえてきます。

音量計測アプリはその低温部分を拾っているのでしょうかね。
一通り計測してこのような結果になりました。

グラスウールよりもはっきりと音が軽減されているのが数値でもわかりましたし、実際に耳で聞いてもはっきり違いがわかりました( ^ω^ )

音の発生源から距離を離す、その際角度をつけてあげると音が明らかに減るし音質も変わり耳障りじゃなくなる。

そしてドアをつけることで全体的に音量は下がるが、特に中高音部分がカットされるようだ、ということがわかりました。

1階では会話のできないほどの音量でも、間取りの工夫とドアを余分に設けることで、書斎や寝室ですべてのドアを閉め切れば、読書や仕事もできるかなという程度まで音量は軽減されましたヾ(^v^)k

今回は1階での音量が非常に大きなものでしたが、1階で妻が友達とする普通の会話や、テレビの音はすべて締め切ると全く聞こえません( ̄▽ ̄)

すべてドアを開けてれば聞こえるけど、1階と2階の書斎の間で会話ができるというほどではなく、結構声を張って叫ばないと名前を呼んでも返事がないことがある、くらいには聞こえにくくなっています。

ということで、防音のためにはグラスウールを入れるよりも、窓を工夫したり扉を一つ設けた方が効果がはっきりわかって、お金も余分にかからず経済的なのかなと思いました( ´ ▽ ` )ノ

防音室なんて作れないけど、寝室の音はできるだけ防ぎたい!って時は、間取りを工夫して直接音が部屋に入らないようにしたり、ホールや廊下を作って扉を一つ余分に儲けるというのが良さそうです!

普通の扉なら一条の場合無料ですからね( ^ω^ )

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